2006年 03月 25日
先日読んだ「ナラタージュ」が自分的にあまりにもツボにはまったので、同じ島本理生さんの作品を読んでみました。 こちらは、17歳でのデビュー作という事になるようです。 この人の文章は本当に読みやすいうえに、映像を呼び起こす力が抜群なので、まるで静かな短編映画でも見ているような感じになります。 感覚的。 という事なのかな? でも逆に想像力をあまり必要としないのかも。。。 面白かったのですが、「ナラタージュ」には及ばないかな。。 それは作者が、このデビュー作から確実に成長しているって言うことなのですけど。 ただ、コレを17歳になるかならないかの女の子が、こういう恋愛の中においての心の動きを、こんな風に描写できるって言うことがすごい! ただ、読み終わって、思ったのは、この展開とラスト、「ナラタージュ」と一緒じゃないのか!? え?? って、ことでした。(笑) この作者の基本形なのかな?? 過去に好きだった人への思いに捉われて動けない女の子の成長という物語が。。 淡々と読んでいたけれど、回想部分の、冠君と2人きりに閉ざされてしまった雨のシーンが、せつなくて大好き。。 皆、自分にまっすぐで素敵です。若さがキラキラしてますね。 でもさ、今の高校生って普通にこうなの?? 人生急ぎすぎてない? もったいないな。 と、おばさんはちょっとだけ思ってしまうのです。(笑)
by canal-city
| 2006-03-25 23:02
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