2005年 06月 24日
この記事はとっても素敵なブログ「Five Senses」さんの
「スティル・ライフ」と「小旅と本」ににトラバ!! la-pluie-comさん、トラバの申し込みをしたのに、遅くなってごめんなさいね。 ★★追記★★ 同じく夏樹さんファンの コトンさんち にもトラバしちゃいました。 ・・・・・・・・*・・・・・・・・・・*・・・・・・・・・・*・・・・・・・・・・・*・・・・・・・・・・*・・・・・・ 私の一番好きな作家さん、池澤夏樹氏の芥川賞受賞作。 久しぶりに、再読しました。 この本は、私にとってトクベツな一冊。 そんなにたくさんの本を読んでいるわけではないけども・・。(^_^;) この本を初めて読んだのは20歳の時。 そのころは村上春樹や吉本ばななが一大ブームでした。 私も友達と回し読みしたりしていろいろ読みました。村上さんは今でもスキです。 「スティル・ライフ」は前年?かその前の芥川賞だったのに興味を引かれ、 予備知識もなく、学校の図書館で借りて読みました。 その時受けたものは、清々しい衝撃。 物語として面白いというよりも、この本全体にちりばめられた繊細な言葉と、その言葉がイメージさせる世界に、めちゃくちゃに惚れ込んでしまったのです。 そのイメージは、とても私の力では伝えられないもの。 短いお話なので、興味があったら一度読んでみて下さい。。 読んだ人の大多数が、感動する!という類の本ではないと思うのだけど、 きっと、ごく一部かもしれないけど、何人かの人にとっては忘れられない一冊になり得ると思うのです。 はじめて読んだ時にすぐ単行本を買い、それは今実家の本棚に並んでいます。 ここ10年位は、読み返したことがありませんでした。 いつの頃から、20の時に読んだ時と同じ感動を、持つことが出来なくなってはいないか?という、ちょっと不安みたいなものもあって。。 受け手である自分に自信がなくなっていたのです。 ところが、今年に入って本屋さんで文庫本の「スティル・ライフ」を見つけ、その装丁の素敵さに惹かれて、もう一度読んでみよう!という気分になりました。 ブログを始めたことで、いろんな人から刺激を受けて、また好奇心がむくむくと湧き出していたのでしょう。 嬉しいことです☆ そして、昨日読み終えました。 読み終わった瞬間、小さな文庫本を胸にぎゅっと抱きしめたい気分になりました。 特に、初めてこの本を読んだ時からイメージが焼きついてはなれなかった、一等大好きなシーン。 今回も初めて読んだ時と同じく、なんともいえぬ、不思議な感動が湧き上がって胸がいっぱいに。。。。 再び、読むことが出来て、よかった。 (読んだ方にはわかるかな?文庫本の解説でも須賀敦子さんがそのシーンに言及されてました。) 「スティル・ライフ」に収録されている、「ヤー・チャイカ」というお話(ストーリー的にはコチラの方が面白いかも?)も、ダイスキだったのですが、今回読んで驚いたこと。 登場人物の、父と高校生の娘。 20の時に読んだときは、成長していく娘側の気持だったのに、今回は、娘がどんどん遠くなっていく父親側の目線になっていました。(-◇ー;) いつの間にか自分が、親になっていたんだなーーー。と、改めて実感しました。(笑) 「スティル・ライフ」以降、夏樹さんの著作は全て初版で揃える!という意気込みデしたが、あまりの著作の多さ(エッセイ類、紀行文などもたくさん)に、今は小説+少しだけにしています。 でも、なかなかその小説たちも、ココ何年かは読めずじまい。 実家にも、今の家にもたまりにたまっております。(笑) 今の住まいにあるだけでも(内未読2冊)--→ 実家にも山盛り。(笑) しかも、つい最近amazonで星野道夫さんについ ての夏樹さんの著作を注文したばかり。(*^^*) 来年、チビが入園したら読めるかなぁ???
by canal-city
| 2005-06-24 20:47
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